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田中正造

  • Posted by: Nobby
  • 2014年6月22日 22:35
20140622_tanaka_shozo.jpg 「真の文明は山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」 東日本大震災、福島の原発事故以降、この有名なフレーズとともに田中正造がフォーカスされ、NHKのドキュメントでも取り上げられたりしていましたが、遅まきながら先日の東京行きの新幹線の車中で読み終えました。 特に印象に残ったのは『第6章「人民を救ふ学問を見ず」』 正造の当時の知識層批判を、大きく3つの観点でまとめています。 第一に「読書の長者」批判と「実学の重視」 知識をどれだけ身に付けるかというよりも、人民の中に入ってどれだけ現実の生活とその変革に役立てられるか 第二に「知識人・官吏」批判と「経験知・現場知」の重視 「知識ある官吏は一日の計のみ」であるが「農民は愚でも百年の計を思ふ」 無学の農民はいっときの有限な利のために、永遠の土地をダメにしてしまうようなことはしない。 第三に「ねり殺す」初等教育批判と「天性」の尊重 今の初等教育は、子どもたちが持っている素質(野蛮の天性)を「ねり殺し」、外見だけ鮮やかな色をつけて、しかも画一的にして、卒業させているだけ。 ちなみに、「ねり殺す」とは、子どもは最初、素材として浜ちりめん(湖北、長浜の浜ちりめんです)のように素晴らしいものであったのを(稚拙な)染や練り薬を加えて台無しにしてしまう、というような意味で使っているようです。 明治の時代に自治や公共とはこうあるべしと説く田中正造。 しかし、読み終えてみて、戦前戦後を通じて日本の自治や公共の精神はなんら進歩していないのではないかと考えてしまいます。原発、治水、教育等、今現在の問題に繋がる思想がそこにありました。 近々、滋賀県知事選挙がありますが、新知事となる方は田中正造の理念に通じるものを持っている方になっていただきたいと思うものです。 田中正造の考える「公共」と対比してみたいと思い、次は「ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者」を読んでみようかと。

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