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2017年10月 Archive

豊郷小学校

20170930_toyosato_001.jpgMUN!さんとの近江八幡散策の帰り、ヴォーリズ建築の代表作で、今やアニメ「けいおん」の聖地として全国的に知られる豊郷小学校にご案内してきました。

【Webアルバム: 20170930_豊郷小学校】

今から15年ほど前、この旧校舎群を当時の豊郷町長が取り壊すと言い出し、保存派の町民らと激しい争いに発展したことがありました。校舎内に座り込みをしていた保存派の女性に校舎の解体業者が暴力をふるった映像が全国ニュースに流れた時、深夜にもかかわらず豊郷小学校に駆けつけた時から保存運動に関わることになりましたが、あの時が政治や市民運動に積極的に関わるようになった原点かもしれません。政治を人任せにしていたら知らぬ間に身の回りの大切なものが奪われてしまうんだと実感した事件だったのです。


20170930_toyosato_003.jpgその後、彦根市での合併反対の住民投票、町長のリコール住民投票の勝利やら出直し選挙での逆転敗退など紆余曲折を経ながら何とか旧校舎の解体を免れることができましたが、当時は今のように「けいおん」の聖地になろうことなど想像もできませんでした。
久しぶりに訪れてみると校舎前はきれいに整備されて、校舎の一部は図書館として利用されており、観光客の姿もたくさん見られました。


20170930_toyosato_004.jpg20170930_toyosato_005.jpg20170930_toyosato_008.jpg図書館として利用されていた建物・酬徳記念館は観光案内所となっていて、中はけいおんのグッズの展示や販売などがされています。建物自体はそのままの形で活用されていて、図書館のカウンターなどもそのまま。解体騒動当時、一般向けの校舎見学会のスタート地点でもあったのですが、2階へ上がって見下ろしてもイメージはほとんど何も変わっておらず感慨深いものがありました。
この図書館や書庫は最近観に行った映画「君の膵臓をたべたい」のロケ地となり、滋賀大旧講堂と並んで重要なシーンで使われていました。

20170930_toyosato_012.jpg無造作に楽器が置かれていて、入った時は子どもたちが楽器を手に取って遊んでいました。誰でも手に取って使って良いみたいで大らかな感じですが、その割には傷んだりもせずキレイに扱われているようです。


20170930_toyosato_015.jpg旧図書館を一旦出てすぐ脇の現図書館の入り口から中へ。
図書館の受付ホールを抜けると本校舎です。1階教室の半分くらいが図書館として利用されているようでした。
廊下の板張りや天井、教室などはほぼ当時のまま。
今見てもこれが昭和初期に建てられたものとは思えぬ立派なものでデザインも優れています。貴重な建物が解体されずに本当に良かったとしか言いようがありません。


20170930_toyosato_014.jpgイソップ童話のウサギとカメのブロンズ像は保存派のシンボルとして使われていたので、これを見ると懐かしさでいっぱいに。

20170930_toyosato_017.jpg20170930_toyosato_018.jpg踊り場には途中で眠っているウサギの像。
上がりきったところには、なんとなくドヤ感が漂うカメの像。

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20170930_toyosato_025.jpg階段周りはアールデコで知られるヴォーリズ建築の特徴が良く現れているように思います。上は校舎両端にある階段で、全てにウサギとカメの像が付けられています。下は校舎中央部の階段で、ここは他の階段と少し異なる意匠になっていました。


20170930_toyosato_034.jpg20170930_toyosato_037.jpg最後に向かったのは旧講堂。
中に入ってみると「とよさと軽音楽甲子園」という垂れ幕がかかっていて準備をされている最中のようでした。特に断ることもなく中に入って写真を撮ったりできましたが、ここもほとんど15年前と変わらぬまま。
ステージの前にカバーで覆われて置かれているピアノは田舎の学校には似つかわしくないスタインウェイ。これも解体騒ぎの頃に使われなくなった状態で放置されていたものです。今も使える状態なのかもわからないのですが、使えるなら「彦根の音楽家を支援する会」のコンサートなんかで使わせてもらえたら面白いかもしれません。


解体されない事になった後、地元の人におまかせして保存運動から徐々に離れていったこともあり、本当に久しぶりの豊郷小学校はワクワク感でいっぱいでした。
また行きます。

近江八幡散策 その2/2

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その1の続き

【Webアルバム:20170930_近江八幡散策】

【午後の部】
旧八幡郵便局(ヴォーリズ建築)→酒游館
→カネ吉→旧伴家住宅(八幡教育会館)

20170930_omihachiman_045_01.jpg初雪食堂を出た後は、八幡宮とは反対方向の町並散策へ。
歩きだしてすぐ、ヴォーリズ建築で地元では有名な旧八幡郵便局がありました。
10数年前、旧豊郷小学校の解体騒ぎの際、ヴォーリズ建築に詳しい建築家の方々が保存活動に対していろいろ協力していただいたことがあったのを思い出します。

ヴォーリズ建築はアール・デコと呼ばれる幾何学的な造形に特徴があり、窓や玄関先のアーチなどにその様式が色濃く見られ、多くのヴォーリズ建築に共通する雰囲気を醸し出しています。

我々が見学している間も次々に見学者が訪れていました。


20170930_omihachiman_045_04.jpg八幡郵便局を出てすぐのところにあるのが酒游館
中は酒蔵を利用したホールが有り、コンサートなどに利用されていて飲食スペースも設けられていました。
MUN!さんがここでコンサートをすると地酒が飲み放題というような話をされていたので、ちょっと調べてみると「サケデリック・スペース酒游館」というページが有り、「ドリンクチャージ500円で蔵元自慢の地酒がおかわり自由」という記述が見つかりました。この先のイベントもいろいろ企画されているようでしたので、興味の有りそうなイベントに顔を出しても良いかもしれません。


20170930_omihachiman_050_01.jpg酒游館を過ぎてすぐに西の方へ曲がり、しばらくすると地元で有名なお肉屋さんのカネ吉さんが。
ここは熱々の揚げたてコロッケが食べられるのです。
酒游館の近くに古民家風のカレー屋さんがありまして、そこに「揚げ物に限り持ち込み自由」と書いてあったのですが、近くにこのカネ吉さんがあるのを知っていると思わずニンマリしてしまうナイスな対応。初雪食堂でお腹パンパンになっていなければカネ吉さんでコロッケやらトンカツなんかを揚げてもらって持ち込みたいところでしたが、それは次回のお楽しみにしておきます。

お腹はいっぱいとはいえ、どうしてもコロッケは食べておかねばということで、1個だけ買って歩きながらぱくぱく。これぞお肉屋さんのコロッケ!という絶品の味であっさり胃袋に収まりました。彦根では千成亭さんのコロッケも地元に愛されている一品ですが、近江八幡市民のソウルフードにふさわしいカネ吉さんのコロッケでした。


20170930_omihachiman_051.jpg駐車場に向かう途中、町家の漆喰を塗り直している高齢の左官屋さんに遭遇。この界隈の古い町並みはこうした職人さんの熟練の技で維持されているのが実感できるひとコマ。


20170930_omihachiman_054.jpg駐車場に戻ってみると最初に覗いてみて一旦後にした大きな建物が気になります。
古い木造家屋には珍しい3層構造で屋根の上には通気口なのか明り取りなのか、はたまた見張り小屋のようなものなのか、ついつい興味をそそられる建前。
せっかくなので、寄って行こうかと入り口へ回ってみました。
受付には元気が良くてとにかく良く喋る中年の女性ガイドさんがおられて、あれこれ説明してもらえます。
入場料を払おうとすると「パスポートはお持ちですか?」聞かれるので、なんのことかと看板を見てみると、ロープウェーをはじめ、この旧伴家住宅、西川家住宅、かわらミュージアムなど散策中に立ち寄ってきた有料施設が一通りコミコミ1500円で利用できる超オトクな周遊クーポンがあったのを最後に知ったという大失態。
最初に寄った時にもう少しきちんと確認するべきでした。
わざわざ市営駐車場を使ったのに最大のメリットを享受できなかったわけです。


20170930_omihachiman_055.jpg20170930_omihachiman_059.jpg

入り口を入ってすぐの土間は大きな吹き抜けスペースとなっていて、そこで左義長まつりの飾りの展示をされています。写真展示は今年のお祭りでの各町の山車の飾り付け。実物展示は特別に制作された展示用の飾りだそうで、全部が食べられる材料で作られているのが左義長の飾りの特徴。井伊家の赤備えの兜の表面は小豆で作られていたり、干支の鶏の羽根はカンピョウで作られていました。

階段を上がって中二階、二階と進むとそこは表から見えていた大きな広間で、建物全体が一時学校として利用されていたそうです。
立派な大黒柱に特大の梁など、往時の豪商を忍ばせる贅沢な造りですが、江戸時代には商人が2階建て以上の建物を立てるのはご法度だったそうで、上手に言い逃れをしながら自らの権勢を示すために競って3階建ての建物を立てたのがいくつか残っているということでした。

気になる最上階に上がる階段が見当たらなかったのですが、中二階に展示されていた構造図などを見ると二階中央の扉の中に階段がありそう。ちょっと開けてみようと試みたのですが、錠が下りているみたいで動きませんでした。
が、
ガイドの方にいつなら3階が見られるのか聞いてみたところ、今でも開ける気なら開けられたそうで拍子抜け。
3階を開放していないのは大きな理由があるわけではなく、単に案内する人手が足りないからということで、次週の八幡堀祭りの時なら見られるかもしれないです、とアバウトなお話でした。


いろいろ楽しませてもらった近江八幡散策もここまで。
次回に少しずつ見どころを残して駐車場を後にしました。

近江八幡散策 その1

20170930_omihachiman_001.jpg9/29の金曜日から友人のMUN!さんが琵琶湖に仕事で来られていて、せっかくなので一緒に近江八幡でも行きましょうということになり、彦根に一泊していただいて土曜の朝、ホテルまでお迎えに。

去年来られた時は彦根周辺を駆け足で回ったのですが、その時にご案内できていない「花しょうぶ通り」とか「銀座街」辺りを抜け、巡礼街道経由で近江八幡へ。
近江八幡はたまに行くのですが、駅の近くで買い物したり食事をしたりするくらいで、八幡宮周辺は数年前に行ったきり。まだ見ていない観光スポットもたくさん残っているので、ガイドというよりは自分自身も楽しみたいと思っておりました。

【Webアルバム:20170930_近江八幡散策】

【午前の部】
市営駐車場→西川邸前→八幡堀→日牟禮八幡宮
→八幡山ロープウェイ→八幡山城址→ロープウェイ下山
→たねや→瓦ミュージアム→白雲館→初雪食堂

20170930_omihachiman_002.jpg日牟禮八幡宮の駐車場に直接行く車が多い中、少し離れた市営駐車場に車を置き、西川家住宅をはじめとする豪商の町家が連なる道を八幡掘まで。

駐車場のすぐ横に八幡教育会館(旧伴家住宅)があったのですが、また後で寄ろうかと先を急いだのが後で後悔する羽目に・・・


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20170930_omihachiman_006.jpg八幡堀に着くと正面に八幡山が控え、ロープウェイのゴンドラが行き来しているのが見えます。ほどなく水郷めぐりの屋形船もこちらに向かってきました。堀の曲がり角から右手に向かうと日牟禮八幡宮の入り口に繋がります。

お堀端の道を歩いていくと気になるお店も。堀の周囲にはそこかしこにいろんなお店があり、飲食店だけでも何軒もあって目移りがしてしまいそうでした。


20170930_omihachiman_009.jpg八幡宮の入り口にかかる橋の上から。
桜の季節には写真を撮る人でいっぱいになりそうです。
見下ろすとお堀の周遊道にたくさんスケッチをしている人の姿が。
何か大会でもされているのかと思うくらいでした。


20170930_omihachiman_013.jpgお宮さんの中は思ったより人影もまばら。
お詣りをしてから、八幡山ロープウェイへ。


20170930_omihachiman_020.jpg小さめのゴンドラに乗り込んで山上駅へ。
去年、尾道で乗ったゴンドラと似たような感じでした。
ちょうど彦根の荒神山くらいの標高差で、ほんの数分で上に着きます。

20170930_omihachiman_022.jpg駅を降りて左手に向かい、山頂の周囲を時計回りで回っていきます。
琵琶湖を見下ろす西側の展望台からは眼下に牧水泳場、少し先に佐波江水泳場、そのずっと向こうにマイアミ浜が突き出ているのが見えます。

20170930_omihachiman_023.jpgロープウェイの反対側は長命寺方面。
最初の展望台には「LOVE」という文字のモニュメントがあって「なんじゃこれ?」という感じだったのですが、ここにはハート型のモニュメント。この後、ロープウェイ近くの売店に寄ってわかったのですが、八幡山公園は「恋人の聖地」としてグイグイ売り込んでるみたいです。
残念ながら、それらしき若者の姿は無くて、年配のご婦人の集団とか少しトウの立ったご夫婦、老夫婦なんかがほとんど。


20170930_omihachiman_030.jpg下山して「山上」のお漬物屋さんでMUN!さんはお土産購入。
彦根のキャッスルロードにも出店されている山上さんのお漬物は色んな種類があり、どれもなかなか美味しいです。普段食べるには贅沢な感じですが、ちょっとした贈答なんかには良いと思います。

20170930_omihachiman_032.jpgたねやさんに寄ってみると「つぶら餅」の実演販売中。
彦根でもたねやさんは良く利用していますが、「つぶら餅」は食べたことがありませんでした。高級感はないのですが、目の前で焼かれて香ばしい香りが漂うと思わず食べたくなってしまい、3個ずつ買ってお店の中でいただきました。食べ始めると店員さんが熱いほうじ茶を運んできてくれて、これがお餅にベストマッチ。
さすがにサービスが行き届いていて感心させられました。


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20170930_omihachiman_044_01.jpgたねやさんを後にして、かわらミュージアム方面から八幡堀沿いに鳥居まで戻り、初雪食堂へ。
ここはだいぶ前にdocomoのCMで桑田佳祐が座っていて有名になったところ。
入ってみると、わざわざロケに使われたのがなぜかがわからないくらい普通の食堂ですが、お昼過ぎということもあって満席に近い客の入り。件の桑田席は我々が座った隣の席のようでした。
親子丼を注文して満腹。
MUN!さんは味噌カツ定食にオプションのうどんを付けて限界にチャレンジ。なんとか完食したのですが、この後ずっと引きずる羽目になったようです。


【午後の部】に続く (書ききらんのかい!)
旧八幡郵便局(ヴォーリズ建築)→酒游館
→カネ吉→旧伴家住宅(八幡教育会館)

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